映画に詳しくないと『好き』と言いづらい

私と映画

映画は好きですが、詳しくないし、タイトルや監督名などを覚えるのが苦手です。だからミニシアターには憧れがあるものの、なんとなく敷居が高いと感じていました。それに、「映画が好き」って胸を張って言えない、謎のコンプレックスもありました。

なぜこんな理由のわからないコンプレックスを抱えていたのかというと、おそらく高校1年生のときに出会った映画監督志望の友だちの影響が大きいと思います。

彼女はレンタルビデオショップに入荷される映画をすべて観ており、名作からマイナーな作品まで、たくさんの映画を知っていました。『ベティ・ブルー(1986年)』『マイ・プライベート・アイダホ(1991年)』『レインマン(1988年)』など、今でも私が好きな映画を教えてくれた大切な友人です。

でも、彼女の知識の豊富さに圧倒され、「私は本当に映画が『好き』なのだろうか?」という謎の遠慮が生まれてしまい、その後もこのくだらない呪縛にしばらく悩んでいました。映画に対する憧れはあるものの、「映画が好き」と公言している人と話すのは少しおこがましい気がしていました。

その後、大人になり、現在の夫と付き合い始めた当初、彼に「詳しくなくても、楽しんで観たらいい」と言われました。大学時代に映画研究会というサークルで8mmフィルムで自主映画を撮るほど映画好きの夫にそう言われてから、少しずつ映画を楽しめるようになりました。自由に映画を楽しむうちに、自分のスタイルができてきたんです。

そして気づけば、ミニシアターに通って映画を観ることが私にとってライフワークになっていました。それは、とても素敵な趣味で、人生を豊かにしてくれるもののひとつです。

同じように、「詳しくないから」というのを理由に映画の話ができない人が好きな映画について気楽に話せる場があれば、一歩踏み出せない人の手助けができたら、ミニシアターを好きな人が増えたら、めちゃくちゃ素敵なことじゃないかと思い、この活動を始めました。

素敵な映画との出会いは、人生を豊かにしてくれます。今度は、同じ気持ちを持った人たちとつながり、より楽しい日々を提供していきたいと思っています!

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